UCHIMACHI BASE

主にバイクやその他の趣味について書いてます。

04:YB-1の納車整備。 ~組み立て その2~

 前回の続き。

akiyuki2119067018.hatenablog.com

 

 

キャブレターを軽く清掃した後、取り付けた。

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チューブはほとんど劣化していてカチカチになっていたので交換した。ただ、ガソリン用のホースがなかったので2ストオイルの通るチューブのみ。青い2ストオイルが綺麗で、水冷PCみたいな見た目になった。

オイルタンク内のオイルは一度、キャブレターの下にあるオイルポンプを通り、そこからまたチューブを通ってキャブレターへと入っていく。

その経路に空気が入っているとオイルポンプがきちんと動作せず、ガソリンにオイルが混合されない。これではエンジンがあっという間に焼き付いてしまうのでキャブレター取り付け後には必ずエア抜きをする必要がある。

 

まずはオイルタンク→オイルポンプの経路のエアを抜く。

オイルポンプにエア抜き用のネジがついているのでそれを緩めるだけ。

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ネジを緩めると穴からオイルが滲んでくる。初めのうちは空気がポコポコ出てくるが、少しすると完全にオイルのみになる。ポコポコしなくなったらエア抜き完了。

 

 

 

次はオイルポンプ→キャブレターの経路のエア抜き

まず混合燃料を作る。とりあえず1L作ってみたが多すぎた。500mlもあれば十分だろう。

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これを燃料にエンジンをかける。

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アイドリングさせた状態でオイルポンプのスロットル(左下の黒いやつ)を開く。すると写真中央部にあるピンクの空のチューブ、これがオイルポンプ→キャブレターの経路なのだがここにオイルが上がってくる。上がってきたオイルがキャブレター側まで完全に届いたらエア抜き完了。

 

 

 

 

ギアオイルの交換。買ったのはヤマハの純正。

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4ストのエンジンオイルと同じ要領で交換する。2ストのギアオイルは燃焼室に接していないのであまり汚れないらしい。ホンダの一部の原付ではギアオイルの代わりに4ストのエンジンオイルが純正で指定されているとか。

単純な考えだが、2ストのギアオイルは4ストのエンジンオイルからピストン、シリンダー間の潤滑の役割を除いた存在なので性能は4ストエンジン>オイルギアオイルということなのかもしれない。

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続いてタイヤ交換。

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YB-1のタイヤサイズは前「2.25-17」後ろ「2.5-17」である。元がビジネスバイクなのでタイヤが安い。

 

 後ろ

 

 

 

 

古いタイヤを外した後、リムの錆を落とす。

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リムバンドをつけて

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↓リムバンド

 

 ↓チューブ。

 

 

柔らかいので比較的楽に交換できた。

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フロントも同様に交換する。

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ついでにフロントフェンダーも外して清掃。

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もうこれでほとんど作業も終わり。あとは細々した部品を取り付けていく。

 

 

 

バッテリー。

純正は「YT4B-BS」、互換バッテリーは「BM4B-BS」などいくつかある模様。

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 ↓バッテリー

↓互換バッテリー。安い。

 

最後にタンクやシートを取り付けて

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完成。

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とても綺麗。

 

 

 

少し走ってみたが、どうもなんか中間が濃いような感じがする。

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ジェットニードルのクリップの位置を一つ上げてみた。

下げれば濃くなり、上げると薄くなる。ジェットニードルのクリップ位置はアクセル開度1/4~3/4くらいのところに関係しているらしい。

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中間でボコボコしていたのが解消し、乗りやすくなった。

ノーマルではクリップ位置が真ん中でセッティングが出るようになっていると思うのだが、何故濃かったのだろう。

 

 

 

最後に個人的にレストアの聖地だと思っている再生神話のある神社までツーリングして終了。

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今回、一連の整備に部品代や自賠責保険料2年間分まで全部含めて2万4千円くらいかかった。高いか安いかといえば微妙である。ちなみに購入時についてきたリアキャリアがヤフオクで1万円くらいで売れたので実質負担額は1万2千円程度。そう考えるとまあ安い方かなと思う。

2ストは初めて触ったが、キャブから何から結構4ストエンジンと構造が違うのだなと分かった。一方、乗り味は「2ストはパワーバンドに入ると加速がすごい」みたいな文言をよく目にするがどうもこのyb-1は元がビジネスバイクだからなのかパワーバンドらしいものは存在しないようであった。ただ、音が良い。それだけで十分だと思う。

 

 

 

~おしまい~