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タウンメイト、エンジンスワップの巻 50cc→80cc

「タウンメイト」というバイクに出会ってもうすぐで2年になる。

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一昨年春にまとめて3台購入したのだが50cc2台と80ccが1台、3台で9000円とかなりリーズナブルな価格設定だった。

最近ジャンク品でさえ3万円以上と価格が高騰しているスーパーカブとは異なり、メイトは人気がないらしい。

 

 

その後50ccの2台はそれぞれレストアし、元気に走っている。

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一方で80ccがずっと余っていた。同じバイクは2台もいらなかったので放置していたのである。

今や貴重な80ccのタウンメイト、せっかく免許もあるのだからこれを活用したいと思い立ち、今回は50ccのメイトに80ccのメイトのエンジンをスワップすることにした。

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 なぜ80ccの車体を起こさなかったのかというと、1から清掃して錆を落とし、各部の消耗品を総入れ替えするというレストア作業を今さらやるのが面倒だったということに加えて、キーを紛失しているせいで、燃料タンクのキャップが開かないという致命的な欠陥を抱えていたからである。

それにどうせ80ccに乗るならちょっとかっこいい色の2号車に乗りたい。

 

 

 

というわけでエンジンスワップ計画開始。

以下、作業の様子。

 

 

まずはエンジンの載せ替えを行った。

エンジンの着脱はエンジンが重いということを除けば、かなり簡単に行える。

エンジンを車体に固定している2本のボルトとインマニ、CDIにつながっている数本の線を外せばエンジンが降りる。

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エンジンが降りた様子。

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これが80ccエンジン。

吸排気のポートが微妙に広くなっているが、その他の寸法、重さ等は50ccのものとほとんど違いがない。

79ccというシリンダーの刻印がなければおそらく見分けはつかないだろう。

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50ccエンジンは3速だったが、こちらは4速である。

元の車両は1990年前半くらいの製造で、電装は6Vだった。

載せ替え先の車体は以前、6Vを12Vへ変更する処理をしているので、これからこのエンジンは12Vで暮らしていくことになる。

ちなみにレギュレーターの変更によって電圧が変わるので、エンジン自体に加工などの処置は必要ない。

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元あったようにボルトで固定すればエンジンの載せ替えは完了。

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 載せ替えるだけなら、1人でも1時間かからない。複数人でやれば5分もあれば終わるだろう。

 

エンジン載せ替えのついでにカムチェーンの調整も行った。

聞くところによるとタウンメイトのカムチェーンテンショナーは自動で調整してくれない構造らしい。今まで3台のエンジンを見てきたが、総じて皆、チェーンがダルダルだった。

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カムチェーンが緩むとアイドリング時のエンジン音がやたらうるさくなる。

チェーンのコマが飛んだりする前に調整するのが良い。

 

 

 

こうしてエンジンの載せ替えは終わったが、この載せ替えにあたって、他にも交換が必要な部品があるので作業は続く。

 

今回交換したのは、

CDI

・マフラー

・キャブレター、インマニ

スピードメーター

デファレンシャルギア

ここには挙げてないが、エアクリーナーと後輪タイヤも交換した方が良いパーツ。

 

 

 

 

まずはCDI

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手に持っているのが50cc用、奥のが80cc用のCDI

80cc用は50cc用に比べてサイズが倍近く大きい。

おそらく自動進角の機能がついており、そのせいなのではないかと思う。(スーパーカブ90CDIも自動進角の機能があり50cc用に比べてかなり大きいらしい。)

タウンメイトは50ccと80ccとで車体が共通なのか難なく取り付けできた。

カプラーやその他の配線はメインハーネスにそのまま接続できた。(ちなみに50ccエンジンに80cc用CDI、80ccエンジンに50cc用CDIはキボシの雌雄が異なるため取り付けできなかった。)

 

CDIに関しては接続が上手く出来さえすれば、50cc用のままでも走行には大して支障がないのではと思うが、出来れば交換した方が良いだろう。

 

 

 

続いてマフラー。

右が80cc用、左が50cc用。

写真では分かりにくいが80cc用の方が一回り穴が広い。

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こちらも微妙な違いだが80cc用の方が一回り大きい。

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取り付け部分は同じ寸法だったので、ステーの交換は必要なさそう。

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 排気ポートの径が異なるので当然ガスケットも交換の必要がある。

今回は買う余裕がなかったので80ccエンジンの排気ポートにへばりついていたものを再利用した。今のところ排気漏れは無い。

 

 

 

キャブレターも交換した。

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 こちらも50ccと80ccとで各部の寸法が異なる。メインジェットさえ変えれば50cc用でも問題ないように思えなくもないが、試していないのでどうなるかは不明。

 手持ちの80cc用キャブレターは前オーナーの中華料理店の調理油に完全に内部が侵食されており、キャブクリーナーでもなかなか綺麗にならないため若干調子が悪い。

当然、インマニもキャブとセットで交換。

 

 

 

 

スピードメーターの交換もする。

50ccは60km/h、80ccは100km/hまで表示がある。おそらく50cc用のメーターままでは常時振り切ってしまうため、交換した。

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メーターは裏から針金で固定されている。メーター裏に設けられたプラスチック製のつめに針金が引っかかっているのだが、経験上、経年劣化で大体折れている。

今回も例に漏れず、4本のつめの内2本が折れていた。固定強度に若干不安が残り、微妙にメーターが動くせいでフロント周りからキリキリと音がするがどうしようもないのでこのまま。

 

 

メインキーの交換も必須である。ネジ2本でメーター裏に固定されている。

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また、メーターのイルミネーションだが、50cc用と80cc用では微妙に配線が異なる。

50ccには速度警告灯がついているが80cc用には無いという、ただそれだけの違いだが。

カプラーやキボシの規格は全く同じなのでポン付け可能。

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最後にこれ、デファレンシャルギア

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タウンメイトといえばドライブシャフトがアイデンティティだ。それ故、スーパーカブ等のようにスプロケットの交換によるギア比の調整ができない。ギア比が変更できそうなパーツといえばエンジン腰下にあるミッションか、このデファレンシャルギアくらいである。

 正直50ccと80ccでこのデファレンシャルギアのギア比が異なるのかどうかは不明である。実は50cc時代から、巡行中のエンジン回転数を下げようと思い80cc用に交換していたのだが、初めは若干変わったような気がしたものの、しばらく乗っているうちに分からなくなってしまった。

 タウンメイトにはタコメーターがついていないため、エンジン回転数の比較が出来なかった。また、パーツリストを見てみたところ、50ccと80ccとでは部品番号が少し異なるようだが、ギア比までは書いてないので詳細は分からない。

変えても損はないが、正直違いがそんなに分からないので高い費用を出してまで交換する価値はないように思える。

今回は、手持ちがあったため、交換している。

 

 

 

その他、交換した方が良いパーツとしてエアクリーナーボックスがある。

今回は80cc用のホースがかなり劣化しており、キャブへの取り付けが容易でなかったため50cc用で代用した。50ccと80ccとでホースの太さが異なるが、50cc用でも問題なく走れる。

なんてことない部品であるが残念なことに絶版であり新品がもう手に入らないのでこれを機にパワーフィルターにするのもありかと思う。

 

それから、後輪のサイズも50ccと80ccとで異なる。

50ccのはリム幅1.2、タイヤサイズ2.25-17、80ccのはリム幅1.4、タイヤサイズ2.5-17である。交換しなくても走ることは走るが、メーカーも思うところあってサイズ変更しているだろうから出来たら変えた方が良い。ちなみにリムからサイズが違うので交換する場合はリムごと交換が必要である。おそらくスーパーカブやベンリィ、YB50などの後輪タイヤなら流用が効くのではないか・・・多分。

まぁ、タイヤ以前にブレーキが貧弱なのでそこをどうにかしたいと思うが・・・(ブレーキパッドの規格は共通の模様)

 

 

 

 

以上でエンジンスワップの作業は終わり。

大体3時間くらいかかったが、特に問題もなくスムーズに終わった。

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ナンバー取得後、ガソリンスタンドにて。

 

 当然このままでは公道は走れない。まず、市役所へ行って排気量変更の届け出を行いナンバーを再発行してもらわなければならない。また、自賠責保険に加入しなおすか契約先の保険会社へ連絡して、自賠責登録の変更をしてもらう必要がある。

 

 

まず、ナンバー発行に関して。

これは市町村によって異なるが、私の地元の場合、排気量変更の申請はかなり容易に行えた。必要になったものは

・印鑑

・以前のナンバープレート

・ナンバー交付の証明書

 

くらいであった。手続きとしては廃車→再登録という流れになる。

再登録の際に改造申請書みたいな書類に排気量変更の理由とその証明を記入するのだが、私の地元の場合は排気量変更の理由のみで変更したことの証明は不要であった。

そんなんで大丈夫なのか...

 

手続き自体は20分も掛からなかった。「こいつ怪しいぞ」と疑われるようなこともなくとんとん拍子で黄色いナンバーが交付された。

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続いては自賠責保険の変更手続き。何もしなくてもステッカーを貼れ直せば大丈夫という意見を見たことあるが、ナンバー自体が変わっているのに果たしてそれで大丈夫なのだろうか。不安だったので保険会社へ行った。

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必要だったものは

・印鑑

自賠責保険証明書の原本

・ナンバー変更の際にもらうナンバー交付証明書

 

こちらも20分くらいで手続きが終わった。自賠責ステッカーも頼めば再配布してもらえる。手数料でもかかるのかと思っていたが、なんとタダ。

 

 

 

 

今度こそ全ての作業が終わり、ようやく公道に出ることができる。

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最後に軽くインプレをして終わる。

 50ccが5PS、80ccが6.7PSとカタログの数値上ではそこまでパワーに差が無いように思えるが、実際乗った感じは全く違った。明らかにパワフルで速い。そしてギアが4速まであるおかげで巡行が楽だった。これなら長距離のツーリングも出来そうである。

また、50ccの車体に80ccを積んだことに若干の不安があったが、そこは特に問題無かった。車体剛性も十分ありブレーキも意外と効く(フルブレーキは死である)。

 ちなみにスイングアームは交換していないため、ステップが無く2人乗りはできない。そもそも50ccで1人乗り用として登録してあった車体なのだが、排気量変更の際に乗車定員がどうなったのかよく分からない。もっとも、端から2人乗りをする気が無いので別にこの先も困ることは無いだろうが・・・。

 

 

 

完全に思い付きで衝動的に作業を始め、次の日の昼には公道を走っていた。

結論としてはエンジンスワップして良かった。利便性も高まり、今後も長く重宝しそうである。

 

 

 

 

 

 

               ~おしまい~